市川市の太陽光・蓄電池 補助金【令和8年度】予算残は約8件分、妙典エリアは別枠

最終更新: 2026年10月2日

市川市で太陽光パネルや蓄電池を入れるとき、市から出るお金は2つの制度に分かれています。住所が妙典・下妙典エリアかどうかで、受け取れる額が何倍も変わります。そして市全域の枠のうち太陽光だけは、令和8年9月29日時点で予算の74%が消化済みです。残りは約8件分でした。

設置前に迷うことこの記事の答え
いくら出るの?太陽光は1kWあたり5万円・上限22.5万円。4kWなら20万円が目安です
まだ間に合う?太陽光は残り約8件分。蓄電池やエネファームの枠は7割残っています
うちは妙典だけど?別の制度が使えます。太陽光の上限が28万円/kWになります
市外の業者はダメ?契約先が市外でも対象になる場合があります。施工業者が市内なら確認書で通ります
いつ申請するの?工事が終わったあとです。市川市の他の補助とは順番が逆です

いくら出るか — 住所で2つに分かれる

市川市には、太陽光と蓄電池に使える補助が2本あります。ひとつは市全域が対象の「スマートハウス関連設備導入費補助金」。もうひとつが妙典・下妙典エリア限定の「脱炭素先行地域づくり補助金」です。名前が違うだけでなく、金額の桁が違います。

市全域|スマートハウス関連設備導入費補助金

対象設備補助額
住宅用太陽光発電設備1kWあたり50,000円(上限225,000円)
家庭用燃料電池システム(エネファーム)上限100,000円
定置用リチウムイオン蓄電システム上限70,000円
電気自動車・プラグインハイブリッド自動車太陽光+V2H併設で150,000円/太陽光のみ併設で100,000円
V2H充放電設備補助対象経費の10分の1(上限250,000円)
集合住宅用充電設備居住者のみ利用可で上限500,000円×基数/その他も利用可で上限1,000,000円×基数

太陽光の計算は出力値で決まります。市の手引きには、出力3,065Wなら「3.07kW × 50,000円 = 153,500円」という計算例が載っています。一般的な戸建てに載せる4kW台のシステムなら20万円前後。上限の22.5万円に届くのは4.5kW以上を載せたときです。

妙典・下妙典エリア|脱炭素先行地域づくり補助金

市川市は妙典土地区画整理事業区域と下妙典エリアを対象に、別建ての補助を出しています。補助額は補助対象経費の3分の2で、設備ごとの上限はこうなっています。

対象設備上限
太陽光発電280,000円/kW
蓄電池160,000円/kWh
既存住宅の断熱改修戸建最大1,200,000円/集合住宅最大150,000〜200,000円
高効率給湯器220,000〜1,000,000円(機種による)

1kWあたりで比べると、市全域が5万円に対して妙典エリアは28万円。5.6倍です。ただし上限に届く前に「補助対象経費の3分の2」という天井が効きます。4kWのシステムを120万円で設置した場合、3分の2は80万円。市全域の枠なら20万円なので、それでも4倍の差が残ります。

受付は令和8年4月1日から令和9年1月末日まで。問い合わせ先も総合環境課ではなく、カーボンニュートラル推進局 事業推進課(047-712-8634)です。市の案内には「既に他の助成制度を利用している場合は本制度の利用が制限される」とあるので、どちらを使うかは先に相談したほうが早く進みます。

🏠 まず自分の住所が対象区域かを確かめてください。
対象は「妙典土地区画整理事業区域および下妙典エリア」です。妙典駅周辺すべてが入るわけではありません。区域の線引きは市公式ページで確認できます。

住所で5.6倍というのは、制度の有無が設置の判断を変えてよい水準です。妙典・下妙典エリアなら、見積もりを取る前にカーボンニュートラル推進局 事業推進課(047-712-8634)へ電話してください。順番を逆にすると契約の巻き直しになります。

太陽光の予算は、残り約8件分

市川市は、この補助金の申請状況を公開しています。予算額・申請件数・予算残額の3つが、設備の区分ごとに並んでいます。前年度の数字と一緒に見ると、今年の状況が分かります。

年度・時点対象予算額申請件数予算残額
令和8年度
(令和8年9月29日現在)
住宅用太陽光6,750,000円24件1,731,000円
同上太陽光以外18,700,000円66件13,310,000円
令和7年度
(令和8年3月2日11時現在)
住宅用太陽光13,500,000円58件1,134,000円
同上太陽光以外19,700,000円—受付終了(2月27日)
市川市スマートハウス補助金 令和8年度の予算消化状況 令和8年9月29日現在。住宅用太陽光発電設備は予算675万円のうち約501.9万円を交付済みで消化率74パーセント、残額は173.1万円。太陽光以外は予算1,870万円のうち約539万円を交付済みで消化率29パーセント、残額は1,331万円。 令和8年度の予算消化(令和8年9月29日現在) 住宅用太陽光発電設備 予算 6,750,000円・申請24件 交付済み 74% 残 1,731,000円 ▲ 平均209,000円で割ると、残りは約8件分 太陽光以外(蓄電池・エネファーム・EV・V2H ほか) 予算 18,700,000円・申請66件 29% 残 13,310,000円 7割以上が残っている 出典:市川市公式Webサイト(総合環境課)/消化率と件数換算はイチココ算出
同じ年度の制度でも、太陽光の枠だけが先に埋まりつつある

太陽光の予算額は、令和7年度の13,500,000円から令和8年度は6,750,000円へ。ちょうど半分です。一方で太陽光以外の枠は19,700,000円から18,700,000円と、ほぼ据え置きでした。削られたのは太陽光だけになります。

今年度の消化ペースを出してみます。予算6,750,000円から残額1,731,000円を引くと、交付済みは5,019,000円。これを24件で割ると1件あたり約209,000円です。残りの1,731,000円をこの平均で割れば、あと8件ほどで枠が埋まる計算になります。

受付が始まったのは令和8年5月7日で、9月29日までは約4.8か月。24件を割ると月に5件ほどのペースです。この速さが続くとすれば、残り8件分は1か月半ほどで消えます。11月のどこかで受付が終わる、というのが本サイトの試算です。申請書の提出期限は令和9年3月31日と案内されていますが、その4か月以上前に閉まる可能性があります。

令和7年度は58件で残額1,134,000円まで使い、年度末近くまで枠が持ちました。1件あたりの平均は約213,000円で、今年の約209,000円とほとんど同じです。件数のペースも大きくは変わっていません。変わったのは器のほうでした。同じ速さで走っているのに、ゴールまでの距離が半分になった。それが今年度の状況です。

⚠️ この数字は令和8年9月29日時点のものです。
予算残額は市公式ページで随時更新されます。見積もりを取る前に、最新の申請状況を必ず確認してください。「8件分」は交付済み平均から本サイトが計算したもので、市の公表値ではありません。

この制度は工事が終わってから申請します。つまり、見積もりを取って契約して工事を終えた日に枠が残っているかどうかは、動き始めた時点では誰にも分かりません。

いま見積もりを取り始めた人の工事が終わるころ、太陽光の枠はもう無い。その順番になる可能性が高いと見ています。

蓄電池・エネファーム・EVはまだ7割残っている

太陽光以外の枠は、事情がまったく違います。予算18,700,000円に対して交付済みは5,390,000円。消化率は29%で、7割以上が残っています。急いで駆け込む必要がある状況ではありません。

この枠に入るのは、エネファーム・蓄電池・電気自動車・V2H・集合住宅用充電設備です。蓄電池を7万円、エネファームを10万円といった単位で使うので、1件あたりの金額が太陽光より小さく、件数が出ても減りにくい。66件使って3割というのはそういう構造です。

ただし蓄電池には条件があります。住宅用太陽光発電設備が設置されていること。手引きには新設・既設を問わないと書かれているので、すでにパネルが載っている家に蓄電池を足す場合も対象です。逆に、蓄電池だけを単独で入れる計画では補助が出ません。

申請の期限は太陽光と違います。太陽光以外は令和9年2月26日必着で、太陽光の3月31日より1か月早い。令和7年度も太陽光以外は2月27日で受付を終えています。

前年度と並べると、削られたのは太陽光だけです。13,500,000円が6,750,000円へ、ちょうど半分。太陽光以外はほぼ据え置きでした。設置費用が下がって国の制度も整ってきた以上、市が自前で上積みする理由は年々薄くなります。来年度も同じ枠があるという前提で待つのは、根拠が弱いです。

「市内事業者が施工」条件には、抜け道がある

太陽光の補助には、他の設備にはない要件がひとつあります。市内事業者等が施工したものに限る、というものです。市内事業者等の定義は手引きにこう書かれています。

  • 市内に住所を有する個人であって、事業所得に係る申告をしているもの
  • 市内に事務所又は事業所を有する法人であること

ここで多くの人が「市外の会社に頼んだらアウト」と読みます。けれど手引きは、認められる例を2つ挙げています。

  1. 契約事業者の住所が市内である場合
  2. 契約業者の住所は市外であるが、太陽光設置工事の施工事業者が市内に事務所又は事業所がある法人である場合

相見積もりを取ると、本社が東京や千葉市にある会社から提案が来ることは珍しくありません。その会社が市川市内の施工業者に工事を回すなら、2つめに当てはまります。必要になるのは契約業者が作成する「市内事業者施工確認書」などの書類で、契約書の事業者住所がもともと市内なら、この確認書は要りません。

見積もりを比べる段階で、営業担当に「施工はどこの会社が入りますか」と一度聞いておくと、あとで書類を揃え直す手間が減ります。

国や県の補助と併用すると、市の補助は減る

市の補助額は、国などの補助を受けた分だけ目減りする仕組みです。太陽光なら「1kWあたり5万円で計算した額」と「補助対象経費から国等の補助金額を引いた額」を比べて、少ない方が交付されます。太陽光以外の設備も同じ考え方で、上限額と差引額の小さい方になります。

千葉県の制度は、そもそも土俵が違います。県の「住宅用太陽光発電設備等に係るリース等導入促進事業補助金」は、県に登録されたリース・PPA事業者へ補助金を出し、その分をリース料金の値下げとして住宅所有者に還元する仕組みです。自分で買う場合は対象になりません。

そして蓄電池には、はっきりした分かれ道があります。手引きには「県が実施する補助事業で定置用リチウムイオン蓄電システムをリース契約で設置した場合は、対象外」と書かれています。県のリース補助を使うと、市の7万円は受け取れません。一方で「千葉県太陽光発電設備等共同購入支援事業」で設置した場合は、他の要件を満たせば市の対象になります。

買うか借りるかで、使える制度がそっくり入れ替わる。見積もりを並べるときは、設備の値段だけでなく、どちらの補助に乗るのかまで含めて比べることになります。

4kWで20万円前後という補助額は、工事費に対して1割前後です。2社3社と相見積もりを取れば、その差のほうが大きくなることは珍しくありません。22.5万円は「取れたら戻ってくる」の位置に置いて、設置するかどうかは電気代と工事費で決めるほうが、判断を間違えません。

申請は工事が終わったあと

市川市の補助金は制度ごとに手順が違い、この制度は設置工事が完了してから申請します。工事前に申請して交付決定を待つタイプではありません。エアコンサポート75のように「交付決定前に購入すると対象外」になる制度と混同しないでください。順番が逆です。

対象となる工事令和8年4月1日以降に設置工事を開始したもの
申請者本人(集合住宅用充電設備はマンション管理組合または所有者)
申請書の提出期限太陽光以外:令和9年2月26日(必着)/太陽光:令和9年3月31日(必着)
請求書の提出期限太陽光以外:令和9年3月3日(必着)/太陽光:令和9年4月5日(必着)
受付順位窓口持参は受理順、郵送は消印日時順。特定できない場合は抽選
問い合わせ市川市 環境部 総合環境課 047-712-5782

対象外になる条件

交付要綱と手引きには、補助の対象にならない条件がいくつか書かれています。申請前に目を通しておくところです。

  • 市民税・固定資産税・都市計画税・軽自動車税を滞納している場合は対象外
  • 設置費用を負担し、その設備を所有していること(自己の居住用に限る)
  • 過去に同じ設備で補助を受けている場合は対象外。ただし一定期間が過ぎれば増設・交換で再度申請できる(太陽光17年・エネファーム6年・蓄電池6年)。期間経過後に工事を開始したものが対象
  • 太陽光発電設備はリース契約では補助対象外
  • 県の補助事業で蓄電池をリース契約で設置した場合は対象外
  • 耐用年数を経過するまでは、承認を受けた場合を除いて設備の譲渡・処分ができない
  • 暴力団および暴力団密接関係者でないこと

10年前に太陽光を載せた家が今年パネルを増設しても、17年に届かないので対象外になります。蓄電池とエネファームの6年は、ちょうど保証が切れて入れ替えを考え始める頃と重なります。再申請までの年数は、見積もりの前に数えておくところです。

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よくある質問

Q. 市川市の太陽光補助金はまだ間に合いますか?
A. 令和8年9月29日現在、住宅用太陽光発電設備の予算残額は1,731,000円です。ここまでの平均交付額(1件あたり約209,000円)で割ると、残りは約8件分にあたります。申請書の提出期限は令和9年3月31日ですが、予算上限に達した時点で受付は終了します。最新の予算残額は市公式ページで確認してください。
Q. 蓄電池だけを設置しても補助は受けられますか?
A. 受けられません。定置用リチウムイオン蓄電システムの要件は「住宅用太陽光発電設備を設置していること」で、新設・既設は問われません。すでに太陽光が載っている住宅に蓄電池を後付けする場合は対象になります。
Q. 市外の業者と契約した場合、太陽光の補助は受けられませんか?
A. 契約先が市外でも対象になる場合があります。市の手引きには「契約業者の住所は市外であるが、太陽光設置工事の施工事業者が市内に事務所又は事業所がある法人である場合」も市内事業者施工として認められると書かれています。この場合は契約業者が作成する市内事業者施工確認書等が必要です。
Q. 国や県の補助金と併用できますか?
A. 併用自体はできますが、市の補助額は減ります。市は「補助対象経費から国等の補助金額を引いた額」と上限額を比べて少ない方を交付するためです。また千葉県の住宅用太陽光発電設備等に係るリース等導入促進事業補助金はリース・PPA契約が対象で、購入は対象外です。県の補助事業で蓄電池をリース契約で設置した場合、市の蓄電池補助は対象外になります。
Q. 申請は工事の前にしますか、後にしますか?
A. 設置工事が完了したあとに申請します。工事前の申請が必要な市川市の他の補助制度とは手順が逆なので注意してください。対象になるのは令和8年4月1日以降に設置工事を開始したものです。
Q. 妙典エリアだと補助額が違うのはなぜですか?
A. 妙典土地区画整理事業区域および下妙典エリアは、市川市の脱炭素先行地域づくり補助金の対象区域にあたるためです。太陽光は上限28万円/kW、蓄電池は上限16万円/kWhと、市全域の枠より大幅に高く設定されています。担当はカーボンニュートラル推進局 事業推進課(047-712-8634)です。

出典

補助額・予算残額・受付状況は変更されることがあります。「残り約8件分」は市の公表値ではなく、交付済み平均から本サイトが算出した目安です。申請前に必ず市川市公式ページと担当課でご確認ください。