市川市の保育料「完全無償化」まとめ|2026年9月から第1子も無料に

最終更新: 2026年9月14日

市川市の保育料は、2026年9月から「完全無償化」になりました。これまで無償化の対象外だった「0〜2歳クラス・第1子・住民税課税世帯」の保育料が無料になり、あわせて保育園等に通っていない未就学児を対象とする月額15,000円の「市川こども手当」も始まっています。制度が多層になっていてわかりにくいため、全体像をまとめました。

⚠️ 「市川こども手当」は申請しないと1円も支給されません。しかも受付はオンライン申請のみです。保育園等を利用していない未就学児がいるご家庭は、まず市公式ページから申請を済ませてください。保育料の無償化(自動適用)と違い、こちらは待っていても届きません。

市川市の保育料無償化の仕組み

わが家の場合はどうなる?早見表

子どもの状況保育料備考
3〜5歳クラス(認可保育園・認定こども園)無料(国制度)給食費などの実費は別途
0〜2歳クラス・第2子以降(認可)無料(市制度・2023年10月〜)所得制限なし、第1子の年齢不問
0〜2歳クラス・第1子(認可)無料(市制度・2026年9月〜)所得は問わない。市外の認可施設利用でも対象
0〜2歳クラス・住民税非課税世帯無料(国制度)従来どおり
認可外保育施設(保育の必要性あり)上限額まで補助(国・市)3〜5歳は月37,000円、0〜2歳非課税は月42,000円が国の上限。0〜2歳課税世帯は市の簡易保育園等補助金(簡易保育園・事業所内は月45,700円が上限)
幼稚園教育時間は実質無料私学助成園は月25,700円上限の補助。預かり保育は認定を受ければ補助あり
保育園等に通っていない未就学児―「市川こども手当」月額15,000円(2026年9月〜・要オンライン申請)

第1子の保育料無償化(2026年9月〜)

市川市の田中甲市長が2026年5月29日の定例記者会見で発表した「0〜2歳クラス・第1子の保育料無償化」が、2026年9月から実際に始まりました。市ではすでに第2子以降の保育料が無償となっていたため、これで保育料の「完全無償化」が実現しています。人口50万人規模の都市としては全国初の取り組みです。対象になるのは公立保育園・私立保育園・認定こども園・小規模保育事業・家庭的保育事業・事業所内保育事業で、認可であれば施設の種類は問われません。

対象はこれまで無償化の対象外だった「0〜2歳クラスに通う第1子で、住民税課税世帯」の子どもです。0〜2歳の保育料は所得に応じて決まり、世帯によっては月数万円の負担になっていた部分への対応です。所得は問われず、市外の認可保育施設に通っている市川市民の子どもも対象になります。3〜5歳クラスは2019年の国の制度ですでに無料なので、今回埋まったのは0〜2歳の課税世帯という最後の一枠でした。

認可保育施設に通っている場合、この無償化に申請手続きは不要です。9月分の保育料から自動的に無料になります。市が在籍状況を確認して適用するので、園から書類を渡されることもありません。手続きが要るのは次の認可外のケースだけです。

⚠️ 認可外保育施設(簡易保育園・企業主導型・事業所内保育施設)を利用している場合は、認可施設のような自動適用ではなく、簡易保育園等保育料補助金での対応になります。令和8年9月以降の0〜2歳児クラス・課税世帯の補助上限は、簡易保育園と事業所内保育施設が月額45,700円、企業主導型が月額37,000円です。実際に負担した月額利用料と上限額を比べ、低いほうの額が後から交付されます。未申請の方は令和9年3月31日(必着)までに申請が必要で、2026年8月以前の保育料が遡って無料になるわけではありません。

⚠️ 第2子以降に付いていた月額25,000円の加算は、令和8年8月をもって廃止されました。第1子無償化と市川こども手当の開始にあわせた制度改正です。ただし令和8年8月31日までに入園と補助金申請を済ませているお子さんは、経過措置として卒園(退園)まで従前の額を受け取れます。

出典:市川市「第1子の保育料無償化について」

保育料の無償化は、認可施設に通っていれば申請なしで適用されます。放っておいても効きます。ここは心配しなくて大丈夫です。

「市川こども手当」月額15,000円(2026年9月〜)

保育料無償化とセットで、保育施設等を利用していない未就学児を対象とする月額15,000円の「市川こども手当」が市独自制度として新設されました。市はこの事業に約5億4,000万円を計上しています。制度の詳細は2026年9月1日に公表されました。対象は生後57日から小学校入学前までで、所得制限はありません。

対象児童生後57日から小学校入学前までで、市川市に住民登録があり、保育施設等を利用していない児童
金額対象児童1人につき月額15,000円
所得制限なし(ただし生活保護受給者は手当が収入認定の対象となるため受給不可)
支給時期年4回(3月・6月・9月・12月)に3か月分ずつ。令和8年度は特別スケジュール、令和9年度以降は通常スケジュール
申請必要。オンライン申請のみ(電子申請フォーム)
支給開始出生:生後57日目の属する月分から/転入:月初は当月、月途中は翌月から/保育施設退所:退所翌月分から
問い合わせこども家庭部 子育て給付課(第1庁舎2階)Tel: 047-712-8539

保育料の無償化は保育園を利用している世帯のみが恩恵を受ける制度であるため、「預けていない家庭には何もないのか」という不公平感を解消する意味合いがあります。国の児童手当とは別の市独自制度なので、児童手当を受け取っている方も重ねて対象になります。支給は年4回、3月・6月・9月・12月に3か月分ずつです。1人あたり年間180,000円になるので、保育料の無償化と金額の規模は変わりません。

⚠️ この手当は申請しないと支給されません。保育料の無償化が自動適用なのに対し、こちらは完全な申請主義で、しかも受付はオンラインのみです。紙の申請書が郵送されてくるのを待っていると受け取り損ねます。対象になりそうな方は先に申請を済ませてください。出典:市川市「市川こども手当」

危ないのはこちらです。申請しないと1円も出ませんし、受付はオンライン申請のみ。園に通っていれば自動、通っていなければ要申請という設計は、案内が届きにくいほうに手間を寄せる形になっています。

知っているかどうかだけで年18万円が変わります。無償化のニュースを見て安心した人ほど、自分には関係があると思っていない可能性があります。

国の幼児教育・保育の無償化(3〜5歳)

2019年10月から全国で実施されている国の制度です。認可保育園・認定こども園・地域型保育では、3〜5歳クラスの子どもは全員、保育料が無料です。0〜2歳クラスは住民税非課税世帯のみが無料で、残りの部分を市川市が独自に埋めてきたというのがこれまでの流れです。2023年10月に第2子以降、2026年9月に第1子と、3年かけて穴をふさいだ形になります。

⚠️ 無償になるのは「保育料」のみです。給食費(3〜5歳クラス)・通園送迎費・行事費・延長保育料などの実費は無償化の対象外で、引き続き支払いが必要です。

出典:市川市「幼児教育・保育の無償化について」

第2子以降の保育料無償化(市独自・2023年10月〜)

市川市は2023年10月から、第2子以降の保育料を独自に無償化しています。全国的に見てもかなり手厚い設計が特徴です。国の多子軽減と違って第1子の年齢を数えず、所得でも切らないためです。2026年9月の第1子無償化は、この制度の上に乗る形で完成しました。

対象の条件

  • 市川市に居住していること
  • 認可保育施設(公立・私立保育園、認定こども園、小規模保育等)の0〜5歳クラスに在籍していること
  • 保育の必要性があること
  • 世帯の第2子以降であること
  • きょうだいを含めて保育料の滞納がないこと

全国と比べて手厚い2つのポイント

①第1子の年齢を問わない。多くの自治体の多子軽減は上の子が小学生以下など年齢制限があり、大きくなると下の子が第1子扱いに戻ります。市川市の制度は上の子が高校生でも社会人でも、下の子は第2子としてカウントされます。

②所得制限がない。世帯年収にかかわらず対象です。市外の認可保育施設に通っている場合も対象になります。

手続きは原則不要で、市が世帯の状況を確認して自動的に適用されます。上のお子さんが別世帯にいる場合のみ、戸籍・送金証明等を添えた申請が必要です。

出典:市川市「第1子の保育料無償化について」(第2子以降の案内はこのページに統合されました)

幼稚園・認可外保育施設の場合

幼稚園

子ども・子育て支援新制度に移行している幼稚園・認定こども園(1号利用)は教育時間部分の利用料がかかりません。新制度に移行していない幼稚園(私学助成園)は、利用料が月額25,700円を上限に補助されます。市が幼稚園に直接支払うため、保護者が立て替える必要はありません。預かり保育を使う共働き家庭は新2号・新3号認定を受けることで無償化給付と市独自の預かり保育助成を受けられますが、就労状況が変わったときは自分で申請し直すことになります。

出典:市川市「幼稚園の無償化について」

認可外保育施設・一時預かり・ファミリー・サポート・センター

保育の必要性(両親ともに月64時間以上の就労など)がある世帯は無償化の対象です。国の施設等利用給付の上限額は、3〜5歳クラスが月額37,000円、0〜2歳クラスの住民税非課税世帯が月額42,000円です。0〜2歳の課税世帯はこの給付の対象外で、代わりに市の簡易保育園等保育料補助金が受け皿になります。認可のように自動で無料になるわけではないので、どちらの制度に乗るのかを先に確かめてください。

⚠️ 施設等利用給付認定は利用開始前の申請が必須。遡り不可。申請なしで利用を開始すると全額自己負担になります。また、無償化の対象は市の「確認」を受けた施設のみです。利用前に対象施設一覧でご確認ください。

出典:市川市「認可外保育施設等の無償化について」

見落としやすい注意点まとめ

  • 給食費・行事費などの実費は無償化されない(3〜5歳クラスも実費徴収あり)
  • 認可外の無償化は事前の認定が必須・遡り不可。申請忘れがそのまま自己負担に
  • 幼稚園の預かり保育補助には新2号・新3号認定が必要。就労状況が変わったら自分で申請を
  • 第1子無償化・市川こども手当は2026年9月開始。それより前の期間は対象外
  • 市川こども手当は申請が必須で、受付はオンラインのみ。待っていても支給されない
  • 認可外の第2子以降にあった月額25,000円の加算は令和8年8月で廃止(8月31日までの入園・申請者は経過措置あり)

子育て世帯が使えるお得なポイントアプリ
市川市内の加盟店でICHICOが使えます。

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引っ越しを考えている人に一つ。完全無償化は「入れたら無料」であって、「入れる」ではありません。認可施設に入れなければ保育料そのものが発生せず、無償化の出番もない。無償化を理由に転入を決めるなら、入園の見込みを先に確かめる順番になります。

お問い合わせ先

保育料・無償化についてこども施設入園課 047-704-0255
市川こども手当について子育て給付課 047-712-8539(第1庁舎2階)
公式ページ市川市「幼児教育・保育の無償化」 / 市川市「市川こども手当」

本記事の制度内容・金額は、市川市公式サイト(幼児教育・保育の無償化について/第1子の保育料無償化について/市川こども手当)を2026年9月14日時点で確認して作成しています。保育料・手当は制度改正で変わることがあるため、申請前に必ず公式サイトまたは各窓口で最新の内容をご確認ください。

よくある質問

Q. 給食費も無料になりますか?
A. なりません。無償化の対象は保育料のみで、3〜5歳クラスの給食費や行事費、延長保育料などの実費は引き続き支払いが必要です。
Q. 上の子が高校生ですが、下の子(1歳)は第2子として無償になりますか?
A. なります。市川市の第2子以降無償化は第1子の年齢を問いません。所得制限もありません。
Q. 市外の保育園に通っていても対象ですか?
A. 市川市に住んでいて市外の認可保育施設等に通っている場合も、第2子以降無償化の対象です。
Q. 市川こども手当は国の児童手当と両方もらえますか?
A. 両方受け取れます。「市川こども手当」は国の児童手当とは別の市独自制度で、所得制限もありません(ただし生活保護受給者は収入認定の対象となるため受給できません)。支給は年4回、3月・6月・9月・12月に3か月分ずつです。
Q. 2026年9月より前の保育料は遡って無料になりますか?
A. なりません。第1子無償化と市川こども手当はいずれも2026年9月開始で、それ以前の期間には適用されません。
Q. 認可外保育施設を今月から利用し始めました。あとから申請すれば給付されますか?
A. されません。施設等利用給付認定は遡って受けることができないため、利用開始前の申請が必要です。至急、こども施設入園課(047-704-0255)にご相談ください。

出典

保育料・補助金の金額と要件は変更されることがあります。認可外の補助上限は施設区分と年齢クラスで異なり、負担した利用料と上限額の低いほうが交付されます。申請前に必ず市川市公式ページと担当課でご確認ください。